住宅ローンが払えない人急増!破綻する3つの理由と知っておきたい予防策
この記事はこんな人にオススメです
- 将来住宅ローンを払っていけるか不安がある
- 住宅ローンが破綻する前に予防策が知りたい
- 住宅ローンを払えなくなったらどうしたらいいか知りたい
「住宅ローン、今は払えてるけど、将来を考えるとちょっと不安・・・」という人も多いのではないでしょうか?
住宅ローンを払えなくなる理由は様々ですが、
-
- 「ボーナスカット」や「昇給の見送り」などの収入の減少
- 離婚や子供の進学による教育費などで支出の増加
など、生活の見通しと現実が合わなくなってしまうケースもあります。
また、リストラや長期入院、災害での資産価値の下落など、予想できないトラブルに見舞われることもあります。
今回は、
- 住宅ローンを払えていない人は実際どれくらいいるのか?
- 住宅ローンの支払いが難しくなる理由
- 住宅ローンが払えなくなる前に知っておきたい予防策
- 住宅ローンが払えなくなった後の対処策
住宅ローンを払えなくケース、その予防と対応を事前に知り、「住宅ローンを払えない」という最悪の状況に対処できるようにしましょう!
住宅ローンを払えない人はどれくらいいるの?
破産者のなかの16%が住宅ローン破たんによるもの
日本弁護士連合会消費者問題対策委員会の「2014年破産事件及び個人再生事件記録調査」のデータを見てみると、全ての破産者の中で、「住宅ローンによる破産」は16%を占めることがわかります。
2014年破産事件及び個人再生事件記録調査
項目 | 回答数 | 回答割合 |
生活苦・低所得 | 747 | 60.2% |
病気・医療費 | 257 | 20.7% |
失業・転職 | 246 | 19.8% |
給料収入の減少 | 167 | 13.5% |
事業の低迷 | 265 | 21.4% |
負債の返済 | 213 | 17.2% |
保証債務 | 278 | 22.4% |
第三者の負債の返済 | 59 | 4.8% |
名義貸し | 26 | 2.1% |
生活用品の購入 | 139 | 11.2% |
教育資金 | 97 | 7.8% |
冠婚葬祭の出費 | 20 | 1.6% |
住宅購入資金 | 199 | 16.1% |
ギャンブル | 48 | 3.9% |
浪費 | 74 | 6.0% |
投資(株式・ゴルフ会員権・不動産など) | 15 | 1.2% |
クレジットカードによる購入 | 82 | 6.6% |
その他 | 167 | 13.5% |
有効回答件数合計 | 3099 | 1240 |
出典:日本弁護士連合会消費者問題対策委員会「2014年破産事件及び個人再生事件記録調査」
住宅ローンを借入している人の中ではどのくらいの割合か
司法統計を参考にすると、平成27年度は、11,566名が住宅ローンの為に自己破産をしていることがわかります。
この数は、住宅ローンを借りた人全体の約1.5%にあたります(国土交通省 住宅局『平成26年度民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書 』に基づいて算出)。
詳しい計算方法は以下の通りです。
71,837×16.1%=11,566名
さらに、国土交通省 住宅局『平成26年度民間住宅ローンの実態に関する調査結果報告書 』によると、27年度は
798,761件の住宅ローンが発生しています。
つまり
11,566÷798,761≒1.45%
住宅ローンを借りた人の約1.45%が住宅ローン破産をしていることになります。
(※あくまで統計を使っての計算なので、実際の数字とは弱冠異なります。)
そして、住宅ローン破綻者は、1万人を超えているんですね。
では、なぜこんなに多くの人たちが、住宅ローン破産をしてしまうのでしょうか。
支払いが難しくなる理由
支払いが難しくなる理由は大きく分けて以下の3つです。
- 収入の減少
- 支出の増加
- 資産価値の下落
収入の減少
- 会社の業績不振によるリストラ
- ボーナスカット
- 昇給がなくなる
- 長期の病気療養やケガでの入院
- 妻が妊娠・出産で退職
- 予期せぬ親の介護
支出の増加
- 変動利率での借入で、利率が上がり住宅ローン自体の支払い額が増加
- 離婚・別居による養育費
- 子供の私立進学による教育費
- 起業するための準備資金
資産価値の下落
- 転勤の為転居が必要になるが、売却の際に思うように売れない
- 災害などで地域の地価が低下
- 南側にマンションが建ち、日照が悪くなる
このような理由が多いようです。
「資産価値の下落」のように予測しづらいものもありますが、「親の介護」や「子供の教育費」「変動金利での住宅ローン」など、計画段階でしっかりと考えておけば対策できそうなものもありますね。
住宅ローン破産する前に出来る予防策
生活費の見直し
最初に、「なぜ住宅ローンが払えなくなるのか」を考えてみましょう。
削減できる固定費はないですか?
- 住宅ローンの借り換え
- キャリアを変えて通信費を節約
- 車を手放すor軽に乗り換える
- 余分な生命保険の見直し
月々の固定費を見直すことで、住宅ローンの返済に余裕が出るかもしれません。
面倒なことも多いですが検討してみましょう。
金融機関に交渉
借入先の金融機関には、払えなくなりそうな期間がありそうな時は事前に相談しておきましょう。
住宅ローンは『契約』なので、『契約』を守れないならば誠意をもって払う意思を示して事前に交渉することが重要です。
リスケジュールといって交渉次第で返済計画の見直しをさせてくれる可能性があります。
リスケジュール方法
- 返済を一時的に待ってもらう
- 住宅ローンの期間延長(20年を30年に延ばしてもらう等)
- ボーナス支払いの有無の変更
払えなくなってしまってからできる対策
金融機関に交渉
払えなくなってからの交渉は、またちょっと違ってきます。
住宅ローンが払えない=住宅の売却の相談です。
できるだけ良い形で住宅を売却できるよう、金融機関と交渉しましょう。
住宅ローンの残高や遅延損害金の額も把握しておきましょう。
任意売却の専門業者へ相談
任意売却は、競売よりもプライバシーが守られたり有利に売却できる制度です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
手遅れになると、「競売」という最悪のケースになる可能性が高くなるだけです。
金融機関にしても任意売却専門業者にしても、早めに相談に行くのがベストです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は
- 住宅ローンを払えていない人は実際どれくらいいるのか?
- 住宅ローンの支払いが難しくなる理由
- 住宅ローンが払えなくなる前に知っておきたい予防策
- 住宅ローンが払えなくなった後の対処策
を書きました。
まとめると・・・
1.住宅ローンを払えなくなる人は1%で1万人越え!
2.破たんの原因は
- 計画性のないお金の使い方やローン契約
- 予期せぬ収支バランスの崩壊
- 災害などのトラブル
3.予防策は生活費の見直しで固定費削減やリスケジュールを相談!
4.どうしても払えない場合、早めに金融機関や任意売却専門業者に相談に行きましょう!
さまざまな原因で支払いが難しくなる住宅ローン・・・
明日は我が身かもしれません。
予防策や対策方法を知識として持っておくと損はしませんよ!
少しでも参考になれば幸いです。
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